「IoT時代のパーソナルデータの利活用と保護」(佐藤一郎(国立情報学研究所))
IoTの普及により、現実世界に関する様々なデータを取得できるようになっている。 しかし、そのデータには個人情報やプライバシー情報が含まれることから、慎重な取り扱いが望まれ、特にソフトウェア開発では、その開発段階からプライバシー保護を考慮しておかないと、プライバシーの侵害や漏洩事件につながる可能性が高まる。 また、ビッグデータ及びIoTの技術発展にあわせて、国会では個人情報保護法の改正審議が進んでおり、その動向を概説することはIoTはもちろん、組込コンピュータのソフトウェア開発においても必須でである。 講演ではIoT により取得できるパーソナルデータとその利活用を概観するとともに、内閣官房「パーソナルデータに関する検討会」委員及び同検討会技術検討WG主査を経験した立場から、個人情報保護法に関する改正動向を概説するとともに、法改正における組 込コンピュータ及びIoTのソフトウェア開発で留意する点を概説する。
スマートフォンは、所有者の位置や好み等に応じて様々なサービスを提供している。ロボットについても、様々なサービスを提供し、SFのように友達であることを期待している人々は多いであろう。ところが、現在のロボットは、多くの場合、 ハードウェアやソフトウェアの制約により 単一のサービスに留まっている。本ワークショップでは、ハードウェア・ソフトウェアの専門家を招き、設計の面からスマートロボットの実現に向けた課題を探る。
ESSは、これまでの10年間、ロボットチャレンジとよぶコンテスト形式の特別企画を継続して実施し、組込みシステム教育・研究に貢献してきた。本チャレンジの運営に際し、ワーキンググループを作り活動を継続してきた。現在は、次の10年を見据え発展的な研究へ繋がることを目指している。このような研究活動のスタイルについても合わせて紹介する。