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(sigemb-info 300) 参加募集: 「バイオコンピューティング」国立情報学研究所・軽井沢土曜懇話会
- To: sigemb-info@xxxxxxx
- From: Hironori Washizaki <washizaki@xxxxxxxxx>
- Date: Wed, 03 Sep 2008 12:17:40 +0900
組込みシステム研究会関係者の皆様、
9月27日(土)に軽井沢で開催される国立情報学研究所主催の公開セミナー
「バイオコンピューティング−生物を理解し、生物に学ぶ−」の
参加募集をお送りさせていただきます。宜しくお願いいたします。- 鷲崎
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国立情報学研究所では軽井沢土曜懇話会という公開講演会を
開催致しております。
今年度第2回 『バイオコンピューティング−生物を理解し、生物に学ぶ−』
日 時: 9月27日(土)14:00-18:00 *懇談会 を含む
会 場: 国立情報学研究所 国際高等セミナーハウス(軽井沢)
講演1「生命から情報へ・情報から生命へ−生命と生命研究の仮想化」
講師: 萩谷 昌己氏(東京大学大学院情報理工学系研究科教授)
講演2「生体システムの論理モデルと人工知能」
講師: 井上 克巳(国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系教授)
定 員: 45名
詳細・参加申込み: http://www.nii.ac.jp/karuizawa/
プログラム:
14:00〜15:00
「生命から情報へ・情報から生命へ−生命と生命研究の仮想化」
萩谷 昌己(東京大学 大学院情報理工学系研究科教授)
情報科学と生命科学の境界領域では、生物から学んだ情報処理の仕組みを
コンピュータによる情報処理に応用する研究が盛んに行われています。
その一方で、コンピュータによる情報処理を活用して、生物を解析したり
改造したりする試みも盛んです。しかし、情報科学技術と、生命科学、
特に遺伝子工学や生体工学の驚異的な発展とともに、「仮想化」という
大きな文脈の中で、二つの種類の研究は一体化しつつあると考えられます。
本講演では、進化的計算、システム生物学、分子コンピューティング、
人工細胞、合成生物学などの研究を概観しながら、科学技術の将来の発展
の中に位置づけつつ、情報科学と生命科学の融合の可能性について論じます。
15:15〜16:15
「生体システムの論理モデルと人工知能」
井上 克巳(国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系教授)
生命系を深く理解するためには、各構成要素を部分とするシステム全体の
性質について知ることが必要になります。このため、生命・細胞・生体を
システムとして理解しようというシステム生物学という学問分野が、最近
注目を浴びていています。とくに、細胞内構成要素の遺伝制御・シグナル
伝達・代謝において形成されるネットワーク(パスウェイ)における、
物質間の複雑な相互作用を解明することが研究の目標となります。
私たちは、異種多様な情報を統合するインタフェースとして、論理を用いた
モデリングが有効であると考え、生体システムの論理モデル構築を目指して
います。論理モデルを用いると、観測結果を説明するための仮説を不完全な
知識から生成することが可能となり、酵素反応の状態推定や、ある物質の
生成に関与している代謝経路を特定する問題が論理的に解けるようになり
ます。本講演では、こうした論理アプローチによる取り組みを紹介します。
16:15〜16:40 質疑応答
16:45〜18:00 懇談会
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