論文募集

開催の趣旨

 組込みシステムは,産業機器・通信端末・家電機器・自動車など多種多様な製品
として人々の社会生活を支える重要な構成要素となっています.近年,社会基盤へ
の組込みシステムがますます浸透していくに従い,高い安全性と,エネルギー有効
利用などの環境への配慮が求められるようになってきています.このためには,組
込みシステムに関するソフトウェアからハードウェア,基盤からアプリケーション
など多次元で幅広い技術を,新たな視点で融合していくことが求められています.
ESS2013では研究論文,システム開発論文,実践経験報告,ポスター展示,パネル
ディスカッション,ワークショップ等を通じて,領域を超えた産学の技術者・実務
者間の有益な情報交流の場を提供したいと考えています.また,今年度もESSロボッ
トチャレンジとして開発コンテストを開催し,学生から若手を対象とした組込みシ
ステム技術者育成と,組込みシステム開発の実践による「ものづくり」の場を提供
いたします.
 組込みシステム研究会は,組込みシステム技術および組込みソフトウェア技術に
関する研究の活性化を目的として,2006年4月に結成されました.既に,2013年3月
までに28回の研究会を開催し,2008年,2009年,2010年,2011年,2012年の10
月には組込みシステムシンポジウム(ESS2008,ESS2009,ESS2010,ESS2011,
ESS2012)を国立オリンピック青少年記念センターで開催するなど,組込みシステム
全般に関する幅広い領域の研究者・実務者に対して交流の場を提供してまいりまし
た.
 これまでの組込みシステムシンポジウムでの経験と組込みシステム全体に対する
社会的要望の高まりを踏まえ,2013年度も組込みシステム研究会として,組込みシ
ステムシンポジウムを開催したいと考えております.

募集テーマ

組込みシステムに関する次のテーマについて募集します.

○ハードウェア
アーキテクチャ,組込みプロセッサ,DSP,専用ハードウェア,
リコンフィギュラブル,低消費エネルギー技術,EDA 技術,
協調設計・検証,高信頼システム技術(ディペンダビリティ),
システム開発環境,モデリング,品質,検証,テスト,性能評価

○ソフトウェア
要求定義・分析手法,開発プロセス,設計手法,開発環境,
ツール,プロダクトライン,モデル検査,モデリング,
品質,検証,テスト,デバッグ手法・ツール,性能評価,
セキュリティ,リアルタイムOS,ミドルウェア,ネットワーク,
通信,分散システム,プログラミング言語,コンパイラ,
高信頼システム技術(ディペンダビリティ)

○アプリケーション
ユーザインタフェース,ユーザビリティ,メディア処理・認識,
モバイルシステム,自動車,ITS,OA 機器,情報家電,携帯電話,
ユビキタスシステム,CPS (Cyber-Physical Systems),新しい応用分野,など

○教育/開発事例/その他
教育,技術者養成,スキル標準,産官学連携,
プロジェクトマネジメント,開発事例,
組込みシステムのイノベーションに向けた技術,
組込みシステム技術のパラダイムシフト,など

募集論文

研究論文,実践報告の2つのカテゴリで募集します.いずれの論文もプログラム委員
により査読し,プログラム委員会で採否を決定します.

○研究論文 Research Paper
 基礎研究,実用研究,理論研究などの研究成果を発表するものです.学術的な観点
からの新規性・有用性が重視されます.8ページ以内でまとめてください.

○実践報告 Best-practice Report
 既存技術の応用や実践適用, システム開発において得られた知見や工夫した点など
を整理して発表するものです.システム等を実際に開発していること,実用的・実務的
な有用性が求められます.企業における様々な実践経験などの発表も是非,ご検討
ください.8ページ以内でまとめてください.

※)
 新規性:論文の内容が関連研究と比較して新しい内容を含んでいること.
 有用性:論文の内容が学術や産業の発展に役立つものであること.

※)
 研究論文,実践報告の投稿は未発表のものに限り,二重投稿は禁止します.また,
査読のない研究会等で既発表の場合,研究会報告と同一の原稿は受け付けません.
口頭発表でのコメントやその後の知見を加味して改訂したものを投稿してください.

※)
 投稿論文の採録判定に際して,ページ数を少なくすることを求める場合があります.

※)
 アイデア提案,研究の中間報告,学生による研究等の速報性を重視したセッション
を設ける可能性があります.

採録された研究論文,実践報告,は本シンポジウムの論文集に掲載します.

研究論文,実践報告について,それぞれ優秀論文賞,奨励賞を設ける予定です.
ただし各賞は「該当論文なし」となる場合があります.

本シンポジウムテーマに関わる情報処理学会論文誌特集号を企画する予定です.

ポスター展示

ポスターは下記の内容を紹介するものです。

  • 萌芽的なアイデア
  • 取り組み中の研究
  • 社内での活動状況
  • 開発したツール
開催期間中に、ポスターを展示(デモも可能)し、参加者と議論します。議論を通じて、
プレゼンテーション能力、コミュニケーション能力向上の機会にもなるかと考えます。
なお、商業的な製品紹介を行う場ではありません。
(製品紹介は、別途企業展示をご利用ください。)

9月13日(金)までに、200文字以内でアブストラクトを投稿ください。
9月18日(水)に採否通知を送ります。採用された場合、9月24日(火)までに、最終原稿
(2ページ以内)の原稿をお送りください。

投稿方法

○研究論文,実践報告

投稿申請:2013年6月14日(金)2013年6月21日(金)まで
論文投稿を予定されている方は論文タイトル,論文カテゴリ,著者名(ご所属, 連絡先含む),
300字程度のアブストラクトをまとめ,以下のURLより事前の投稿申請をお願いします.
http://www.sigemb.jp/ESS/2013/upload.html

論文投稿:2012年6月24日(月)2013年7月 1日(月)まで
情報処理学会論文誌原稿形式に準拠した形式で原稿を作成し,
以下のURLよりPDF形式でご投稿ください.
http://www.sigemb.jp/ESS/2013/upload.html

論文のフォーマットは下記URLをご覧ください.
http://www.sigemb.jp/ESS/2013/style.html

論文、ポスター作成の際のQ&A
http://www.sigemb.jp/ESS/2013/cfp2.html

○ポスター展示

2013年9月13日(金)までに, 以下のURLより投稿をお願いします.
http://www.sigemb.jp/ESS/2013/upload.html

主要日程

○研究論文,実践報告

  • アブストラクト締切 :2013年6月14日(金)2013年6月21日(金)
  • 投稿締切      :2013年6月24日(月)2013年7月 1日(月)
  • 採否通知      :2013年8月27日(火)
  • 最終原稿提出   :2013年9月24日(火)

○ポスター展示

  • アブストラクト締切(200字以内) :2013年9月13日(金)
  • 採否通知              :2013年9月18日(水)
  • 最終原稿提出(2ページ以内)  :2013年9月24日(火)
  • ポスター,必要な展示物はシンポジウム当日に持参してください.

ESSロボットチャレンジ

今年は、例年の飛行船の自動航法制御システム開発を競う飛行部門に加えて、自動掃
除機ロボットを開発するスマートモバイルロボット競技が加わります。
詳細は以下のリンクをご参照ください.
http://www.qito.kyushu-u.ac.jp/ess/2013/