論文募集

開催の趣旨

 組込みシステムは,産業機器・通信端末・家電機器・自動車など多種多様な製品として人々の社会生活を支える重要な 構成要素となっています.近年の社会基盤のIT化・ユビキタス化に伴い,組込みシステムには,高い信頼性を保ちつつ,更なる 技術イノベーションが求められるようになってきています.このためには組込みシステムに関するソフトウェアからハードウェア, 基盤からアプリケーションなど多次元で幅広い技術を、モノ作りの視点から経済性・市場性といった社会的側面なども考慮しながら 融合していくことが求められています.さらに、GoogleやAmazon、楽天など,ビッグデータと呼ばれる大規模なデータ群から 必要とされる情報を抽出し,ユーザに提供する技術が注目され,購買促進,金融予測,災害防止といった分野で応用されつつあります.
そのビッグデータにアクセスするための端末としてのiPhoneやAndroid機器を中心としたスマートフォンの普及や,データ収集のため のセンサーの組み込みやその前処理など,今後ビッグデータと組込み技術との協調処理といったものが重要になってくるものと思われます.
そこでESS2014では「組込みシステム技術とビッグデータ」をテーマとし,研究論文,実践経験報告,ポスター展示,パネルディスカッション, ワークショップ等を通じて,領域を超えた産学の技術者・実務者間の有益な情報交流の場を提供したいと考えています.
 組込みシステム研究会は,組込みシステム技術および組込みソフトウェア技術に関する研究の活性化を目的として, 2006年4月に結成されました.既に,2014年3月までに32回の研究会を開催し,例年10月には組込みシステムシンポジウムを 開催するなど,組込みシステム全般に関する幅広い領域の研究者・実務者に対して交流の場を提供してまいりました.
 これまでの組込みシステムシンポジウムでの経験と組込みシステム全体に対する社会的要望の高まりを踏まえ, 2014年度も組込みシステム研究会として、組込みシステムシンポジウムを開催したいと考えております.

募集テーマ

組込みシステムに関する次のテーマについて募集します.

○ハードウェア
アーキテクチャ,組込みプロセッサ,DSP,専用ハードウェア,
リコンフィギュラブル,低消費エネルギー技術,EDA 技術,
協調設計・検証,高信頼システム技術(ディペンダビリティ),
システム開発環境,モデリング,品質,検証,テスト,性能評価

○ソフトウェア
要求定義・分析手法,開発プロセス,設計手法,開発環境,
ツール,プロダクトライン,モデル検査,モデリング,
品質,検証,テスト,デバッグ手法・ツール,性能評価,
セキュリティ,リアルタイムOS,ミドルウェア,ネットワーク,
通信,分散システム,プログラミング言語,コンパイラ,
高信頼システム技術(ディペンダビリティ)

○アプリケーション
ユーザインタフェース,ユーザビリティ,メディア処理・認識,
モバイルシステム,自動車,ITS,OA 機器,情報家電,携帯電話,
ユビキタスシステム,CPS (Cyber-Physical Systems),新しい応用分野,など

○教育/開発事例/その他
教育,技術者養成,スキル標準,産官学連携,
プロジェクトマネジメント,開発事例,
組込みシステムのイノベーションに向けた技術,
組込みシステム技術のパラダイムシフト,など

募集論文

研究論文,実践報告の2つのカテゴリで募集します.いずれの論文もプログラム委員
により査読し,プログラム委員会で採否を決定します.

○研究論文 Research Paper
 基礎研究,実用研究,理論研究などの研究成果を発表するものです.学術的な観点
からの新規性・有用性が重視されます.8ページ以内でまとめてください.

○実践報告 Best-practice Report
 既存技術の応用や実践適用, システム開発において得られた知見や工夫した点など
を整理して発表するものです.システム等を実際に開発していること,実用的・実務的
な有用性が求められます.企業における様々な実践経験などの発表も是非,ご検討
ください.8ページ以内でまとめてください.

※)
 新規性:論文の内容が関連研究と比較して新しい内容を含んでいること.
 有用性:論文の内容が学術や産業の発展に役立つものであること.

※)
 研究論文,実践報告の投稿は未発表のものに限り,二重投稿は禁止します.また,
査読のない研究会等で既発表の場合,研究会報告と同一の原稿は受け付けません.
口頭発表でのコメントやその後の知見を加味して改訂したものを投稿してください.

※)
 投稿論文の採録判定に際して,ページ数を少なくすることを求める場合があります.

※)
 アイデア提案,研究の中間報告,学生による研究等の速報性を重視したセッション
を設ける可能性があります.

採録された研究論文,実践報告,は本シンポジウムの論文集に掲載します.

研究論文,実践報告について,それぞれ優秀論文賞,奨励賞を設ける予定です.
ただし各賞は「該当論文なし」となる場合があります.

本シンポジウムテーマに関わる情報処理学会論文誌特集号を企画する予定です.

ポスター展示

取り組み中の研究,社内での活動状況,開発したツール,開発中の製品などを紹介する
ものです.開催期間中にポスターを展示(デモも可能)し,参加者と議論します.今年
はポスター展示会場を広げ,多くの学生,企業の方に参加できるようにしました.プレ
ゼンテーション能力,コミュニケーション能力向上の機会にもなるかと考えます.
なお,商業的な製品紹介を行う場ではありません.

200文字のアブストラクトをお送り下さい.ポスター展示委員会にて採否を決定いたします.なお,採録の際には期限までに2ページ以内までまとめた原稿を提出いただきます.

投稿方法

○研究論文,実践報告

論文投稿を予定されている方は論文タイトル,論文カテゴリ,著者名(ご所属, 連絡先含む),
300字程度のアブストラクトをまとめ,以下のURLより事前の投稿申請をお願いします.
http://www.sigemb.jp/ESS/2014/upload.html


論文のフォーマットは下記URLをご覧ください.
http://www.sigemb.jp/ESS/2014/style.html

○ポスター展示

2014年9月12日(金)までに, 以下のURLより投稿をお願いします.
http://www.sigemb.jp/ESS/2014/upload.html

主要日程

○研究論文,実践報告

  • アブストラクト締切 :2014年6月16日(月)2014年6月23日(月)2014年6月30日(月)
  • 投稿締切      :2014年6月23日(月)2014年6月30日(月)2014年7月5日(土)
  • 採否通知      :2014年8月29日(金)(予定)
  • 最終原稿提出   :2014年9月22日(月)

○ポスター展示

  • アブストラクト締切(200字以内) :2014年9月12日(金)
  • 採否通知              :2014年9月17日(水)
  • 最終原稿提出(2ページ以内)  :2014年9月22日(月)
  • ポスター,必要な展示物はシンポジウム当日に持参してください.

ESSロボットチャレンジ

今年は,例年の飛行船の自動航法制御システム開発を競う飛行部門を行います.

運営組織

  • 実行委員長     :中條 拓伯(東京農工大)
  • 副実行委員長    :木村 啓二(早稲田大)
  • 運営委員長     :渡辺 晴美(東海大)
  • プログラム委員長  :岡野 浩三 (大阪大)
  • プログラム副委員長:上田 賀一 (茨城大), 荒川 文男(名大)
  • 総務委員長:菅谷みどり(芝浦工大)
  • ローカルアレンジメント委員長 :和田 康孝(電通大)
  • ローカルアレンジメント副委員長 :吉見 真聡(電通大)
  • ESSRC 実行委員長  :紫合 治(東京電機大)
  • ESSRC 顧問     :二上 貴夫(東陽テクニカ)
  • プログラム委員 :安積卓也(大阪大), 石川広男(パナソニック), 出原章雄(三菱電機), 落合真一(三菱電機), 加藤真平(名古屋大), 河原亮(日本IBM), 神原弘之(京都高度技術研究所), 岸知二(早稲田大), 吉瀬謙二(東工大), 北須賀輝明(熊本大), 北村崇師(産総研), 久村孝寛(日本電気), 権藤克彦(東工大), 宿口雅弘(イーソル), 白川幸男(豆蔵), 菅谷みどり(芝浦工業大), 杉原真(九州大), 鈴木有也(豊田中研), 武内良典(大阪大), 田中清史(北陸先端大), 谷口一徹(立命館大), 樽家昌也(東芝), 冨山宏之(立命館大), 豊島真澄(デンソー), 中島震(国立情報学研究所), 中田尚(東京大), 中西恒夫(福岡大), 中野美由紀(芝浦工業大), 中村宏明(日本IBM), 平山雅之(日本大), 福田浩章(芝浦工業大), 間瀬順一(アイシン・コムクルーズ), 松谷宏紀(慶應大), 松原豊(名古屋大), 松本充広(有人宇宙システム), 八木将計(日立), 横山孝典(東京都市大), 横山哲郎(南山大)

問い合わせ先

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